ジェンダーによるアンコンシャス・バイアスと選択肢の制限

認知バイアス(cognitive bias)のひとつにアンコンシャス・バイアス(unconscious bias)と呼ばれるものがあります。詳細な意味は把握できていませんが、「無意識の偏見(偏り)」と訳せる概念です。

ここでYahoo!ニュースの次の記事からCMの発言と文章を引用します。

「会社の先輩 産休あけて赤ちゃん連れてきてたんだけど もうすっごいかわいくて(後略)」

『どうした報道ステーション?OBとしてもあまりに悲しい「”女性を馬鹿にした”番組 PR」』(2021/3/24 10:10) https://news.yahoo.co.jp/byline/shizumehiromichi/20210324-00229005/

文章の「会社の先輩」が女性とは一言も書かれていないのですが、無意識のうちに女性を想像してしまいました。実際、記事もその前提で書かれているように読めます。

認知バイアスは主にヒューリスティクス(経験則)から生じるそうです。この文章の「先輩」は男性でも通るのに女性と判断してしまうのは、おそらく「『産休あけて赤ちゃん連れて』くるのは女性」という体験と伝聞の入り混じった経験則による無意識のバイアス、すなわちアンコンシャス・バイアスによるものです。

まだ無意識にジェンダーに支配されてしまいますが、育児の男女平等が進んだ社会ではCMのように子供を連れてきた人の性別すら意識しないのでしょう。このCMのようにジェンダーなんてと言える社会が来たら良いですね(CMでは先輩が男性だからジェンダーについて言及しているのかと思いますが)。

追伸 先輩が男性である可能性は言及されないまま、CMが削除されて幕引きとなったそうです。誰が何を伝えたくて、それが悪意だったのか希望だったかのも分からないまま。